くまの熊野くまの熊野・3 家に帰ると「せんぱい、先お風呂入ってきなよ!」と、スーパーの袋からジャガイモを取り出しながら言うので、熊野の言うとおり風呂に入ることにした。しかし、ぬいぐるみが料理なんてできるのだろうか。ぬいぐるみの大きさは50センチくらいなので、小型犬と同じくらいの大きさだとしても包丁とかちゃんと扱えるのだろうか。 2020.06.06くまの熊野
くまの熊野くまの熊野・2 くまの熊野・2 殺風景な俺の部屋には不釣合いなくまのぬいぐるみ。それは俺が買ったものではなく、卒業記念に「おれだと思って可愛がってあげてください、へへへー!」と熊野からもらったものだった。実家から引っ越すにあたって、なぜこれを持... 2020.05.26くまの熊野
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】最終話・ヤンキー道は桜色、人生色々 「そんで、お前ら」 「結局そう言うことね、チェケラッチョ。キスをすうるたあびにい~♪」 「へへ……」 何か知らないが、ケンジと付き合うことになった。 これが釣り橋効果というやつか。 2020.05.12おれとお前のラブゲーム
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】6・もっこりひょうたん島、いや、ひょっこりひょうたん島 「ちょ、ちょっと待てよ。ここ、人があんま通らないとはいえ、外だぜ? 誰かに見られたらどうすんだよ!」 「オレたちは何も困ることはないぜ。困るのはお前だけだ」 そう言って手が伸びてきて、無理矢理ズボンとワイシャツをはぎ取られる。トランクス一丁になったおれは、絶対にこれだけは死守しようと、パンツを脱がされないように背を丸めた。 2020.05.12おれとお前のラブゲーム
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】5・ついついで友達のちんこなめんじゃねーよ 友達なのに! 友達なのにこんなことするなんて、ひどくないか? 二度と元には戻れないかもしれないのに、そんなつまみぐい的な軽いノリで、ひどくないか? 「帰れよ……」 「悪かった。ついついお前が可愛すぎて」 死ね。全然嬉しくないんじゃ。ついついで友達のちんこ舐めるアホがどこにいるんだ。 おれが無言でにらんでいると、突然扉が開いた。 2020.05.12おれとお前のラブゲーム
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】4・ギニュー特選隊のくだりはあまり意味がありません 「それにしても、お前の部屋久々だな。あゆむのにおいがする。お前に包まれてる感覚に陥るぜ」 聞こえない、おれは石になる。どんな嫌がらせを仕掛けてくるんだ、こんにゃろう。 おれがじっとファイティングポーズをしていると、何だそれは、とでもいうようにケンジが顎をくいっと上げた。 2020.05.12おれとお前のラブゲーム
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】3・勉強ができないおれの将来の夢はボディガードになることです 「あゆむ、悪かったなこないだは……それにしても何でそんなに離れてるんだ」 「……」 塀 おれ――4M――ケンジ 塀 ケンジはいつも通り涼しい顔をして、こないだのことなんか何でもなかったように振る舞う。やっぱ冗談... 2020.05.07おれとお前のラブゲーム中編小説
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】2・デーブスペクター並のアメリカンジョークじゃ、笑うどころか怒りがこみ上げてくるぜ その日の帰り道―― 【状況】 塀 おれ――3M――ケンジ 塀 「お前、真面目に答えろ! 本気なのかよ」 「何が?」 2020.05.07おれとお前のラブゲーム中編小説
おれとお前のラブゲーム【おれとお前のラブゲーム】1・作者取材のために休載します、は悪い予兆 「ほい、ジャンプ」 「さんきゅー」 いつものように午後の授業をさぼって、バカ話をしていたおれとケンジ。左手にいちご牛乳、右手にジャンプ。このひとときが、世界はなんて平和なんだとしみじみ感じる瞬間だった。 2020.05.06おれとお前のラブゲーム中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】8・ぼた雪 今日も放課後渡辺とカラオケタイムだ。やっぱ歌うのって楽しいな。おれより下手くそがいるから気兼ねなく歌えるしっ。ふんふーん……♪ 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】7・ありえないことはありえない 「以上で、サプライズ演出終了ー! どうだい、みんな、びっくりしたかな?」 「えっ?」 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】5・ジャイアンリサイタル? 『かに座のきみと海でランデブー ~裸になってバタフライ~ 完成披露ライヴ ドリンク代500円』 「三日後のライヴのチケットできたぜ!」 「翔平、最近ノリノリじゃん」 「恋のパワーってすごいね」 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】4・うお座とかに座は同じ水のエレメント 「世古、おはよう」 「ふああ、おはよ……って、何故おれの家を知っている!」 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】3・毒薬ラバーズ 「ド・ク・ヤク! ド・ク・ヤク!」 「キャー! 翔さまあー!」 「翔さま愛してますー!」 なあに、毒薬ラバーズって……と思ったらバンド名だったらしい。 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】2・彼はモブ専? 「なあ三井、渡辺ってさ……目が悪いのな。頭もかもな……」 「世古ちゃん……そんなに女にもてたいならバンドでもやれば?」 違う! と思わず昼食のパンを握りつぶす。 2020.04.30下手くそラブソング中編小説
下手くそラブソング【下手くそラブソング】1・イケメン渡辺 昼休みの終わりかけ、急な尿意をもよおし、トイレに行っておこうと小走りで教室を出たら、一人の男子生徒とすれ違った。 その三秒後、忘れ物をしたかのようにおれの腕が突然掴まれ――。 2020.04.30下手くそラブソング中編小説